第2ブロック

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第2ブロック




この第2ブロックからは機械による測定検査になります。
検査は、サイドスリップ、ブレーキ、スピードメーター検査の3種類が行われます。正確にいうとブレーキ検査では、前輪、後輪、駐車ブレーキ検査の3項目があるので、検査項目としては、5項目が行われます。


サイドスリップテスター

この検査はハンドル系統を測定するもので、ホイールアライメントのトーインを検査します。
簡単に説明すると、前輪タイヤはクルマの上から見ると右左のタイヤが、「ハ」の字になっています。つまりタイヤの前と後では、通る位置がわずかに違うということ。
テスターは、クルマが1m進んで前後の差が5mm以下なら合格の判定をします。
ですから、このテスターに対して斜めに進入したり、途中でハンドル操作をすると正確に測定ができなくなるので、不合格になります。もちろん、トーインが大きくずれている場合は確実に不合格になります。過去にクルマをぶつけたとか、側溝に脱輪させたなどの経験があるときはトーインがずれている可能性があるので、事前に最寄の工場で調整をしておくことをお奨めします。


ブレーキテスター

ブレーキの能力を測定するもので、クルマのタイヤをローラーの上に乗せて、回転したローラー上で実際にブレーキ操作を行い、その力を電気的に測定するもので、左右両輪を合わせた制動力と左右の制動力の差を測定しています。
測定は、前輪、後輪、駐車ブレーキの3回が行われる。
制動力が十分でも、左右の制動力の差が大きいと不合格になるようです。これはよほどブレーキに欠陥がない限り問題ないでしょう。


スピードメーターテスター

実際のスピードとスピードメーターの表示が合っていることを確認する検査です。
回転ローラーの上でクルマを40`まで加速させ、スイッチを押す、またはパッシングをして、その速度を計測し、誤差+15%、−10%以内であれば合格になります。
ローラーの上で40`に合わせるのは、以外に難しいかもしれませんよ。



車検場

検査手順


現在、検査ラインには2種類のラインがあります。ここでは通常ラインとマルチラインとして分けてあります。マルチラインは新しいタイプのラインで、通常のラインよりユーザーの操作が少なくて済みます。


通常ラインの場合

1.ライン検査の直前

前のクルマに従って前進し、検査ラインの建物内に入ったら、前方に向かって進みます。その時に案内線に沿って進みます。ウィンドウを開けて少し乗り出すようにすると、案内線がよく見えます。クルマをまっすぐにすることが重要です。
前方の信号機が赤信号になっているので、停止線のところで車を止めます。赤信号は、前のクルマが検査中なので、青信号になるまで進まないこと。その間に前のクルマの様子を観察しておきましょう。


2.FF車の申告

(クルマがFF車の場合)
信号機が青になったら、クルマを停車している右側に、選択ボックスがあるので、クルマの駐車ブレーキが前輪か後輪かをボタンを押して申告します。自分のクルマの駐車ブレーキがどちらかは事前に確認しておきましょう。前輪or後輪ボタンを押してゆっくり前に進んでください。


(FR車の場合)
FR車は申告は必要ないので、信号機が青になったら、そのままゆっくり前へ進んでください。


3.サイドスリップ検査

前方の掲示板は、サイドスリップの文字が点灯しています。クルマの右側前/後輪が案内線に沿っているのを確認しながら前進し、テスター(四角い板)の上をゆっくりと進みます。そのときハンドルを修正しない。多少速く走行してしまってもブレーキは禁物!そのまま通過してください。
前方の掲示板が○なら合格。×は不合格です。
結果が○でも×でもそのまま進んで下さい。


4.ブレーキ検査(前輪)

次はブレーキ検査です。そのまま進んで、ブレーキテスターの2本のローラーの間に前タイヤを乗せます。ブレーキテスターは少し路面より高くなっているので、アクセルを少し踏み込まないとうまく乗せることができない。かといって踏みすぎると行き過ぎてしまうので、乗り上げたらすぐにブレーキを踏めるようにしておきます。うまく乗るとタイヤが収まる感じがします。テスターに乗るとローラーの間が下がり、静かにローラーが回りはじめます。そしたら前方の掲示板に意識を集中し、「前ブレーキ」「ふむ」が点灯したら、じわっと思い切りブレーキを踏み込みます。「前ブレーキ」「はなす」が点灯するまで思い切り踏み続けてください。「前ブレーキ」「はなす」で前輪検査は終わりです。

駐車ブレーキが前輪の場合はここで検査を行います。掲示板の表示が「駐車ブレーキ」「ひく」でサイドブレーキレバーを思い切り引きます。「駐車ブレーキ」「もどす」で検査終了です。掲示板が○なら合格、×なら不合格です。


5.ブレーキ検査(後輪)

前へ進み後輪をブレーキテスターに乗せます。後輪のブレーキ検査の要領は前輪と同様。電光掲示板の表示が「後ブレーキ」「ふむ」で、じわっと思い切り踏み込みます
「後ブレーキ」「はなす」で検査終了です。掲示板が○なら合格、×なら不合格です。

FF車は、スピードメーター検査の後、後輪のブレーキ検査を行います。検査は方法は7.項を参照してください。


6.駐車ブレーキ検査

駐車ブレーキが前輪の場合は、そのまま前進してください。駐車ブレーキが後輪の場合は、そのまま駐車ブレーキ検査を行います。
この検査も基本的にブレーキ検査と同様で、ペダルを踏むからレバーを引くに変わっただけと考えてください。最近では足で踏むタイプもありますが、それはブレーキ検査と同じことになります。掲示板の表示が「駐車ブレーキ」「ひく」で思い切り引いてください。このとき解除ボタンを押さないでロックの状態で引き続けてください。「駐車ブレーキ」「もどす」で検査終了です。掲示板が○なら合格、×なら不合格です。


7.スピードメーター検査

スピードメーターテスターの上にFF車は前輪、FR車は後輪を乗せてください。タイヤの乗せ方はブレーキ検査と同様です。テスターに車を載せたら、上からぶら下がっている押しボタンを車内に引き込み、親指でボタンを押しやすい位置に持ちます。そのままハンドルにも手を添えます。掲示板に「スピードメータ」「40`でボタンをおす」が点灯したら、アクセルを踏んでクルマを加速させます。そのときクルマがふらつき、ハンドルを取られるので、手でしっかりハンドルを握っていてください。また、AT車はDレンジでそのまま加速できるが、MT車はシフト操作が必要になるので2速で引っ張って40`まで加速するのがいいと思います。ボタンは40`で安定してから押してください。多少時間がかかってもメーターが安定してから押すようにしましょう。「スピードメーター」「ブレーキをふむ」が点灯したら検査は終了です。ゆっくりブレーキをふんでスピードを落としてください。


8.検査結果を記録する

掲示板に「記録して前へ進む」が点灯したら、クルマを自動記録機の横まで進めて停車し、自動記録機に自動車検査票を矢印の方向に表示が上になるように、差込んで記録してください。検査結果が不合格でも必ず記録をしてください。これで自動車検査票に検査結果が記録されます。

第2ブロック電光掲示板

(旧式の掲示板)
サイドスリップ ×
前ブレーキ はなす ふむ ×
後ブレーキ ×
駐車ブレーキ もどす ひく ×
スピード
メーター
40キロでボタンを押す
ブレーキをふむ ×
記録して前へ進む もう一度


マルチテスターラインの場合

1.ライン検査の直前

通常ラインと同様


2.FF車の申告

FF車の申告は必要ないので、信号機が青になったら、そのままゆっくり前へ進んでください。


3.サイドスリップ検査

通常ラインと同様


4.ブレーキ検査

(前/後/駐車ブレーキ)
クルマの前/後輪をブレーキテスターに乗せます。要領は通常ラインと同様です。
検査は移動しないで、前ブレーキ、後ブレーキ、駐車ブレーキの順で行います。検査方法は通常ラインと同様です。掲示板の表示を見落とさないように、よく見ておきましょう。


5.スピードメーター検査

ブレーキ検査の状態のまま、掲示板の表示が「スピードメータ」「40`でパッシングする」が点灯したら、40`まで加速してパッシングします。「スピードメータ」「ブレーキふむ」で検査終了です。ゆっくりブレーキをふんでスピードを落としてください。


6.検査結果を記録する

通常ライン同様です。

補足: ここの検査は×になると「もう一度」と再検査を行うようです。×になっても気を抜かないで、掲示板にをよく見ておきましょう。

注意: 車検場によっては順番や検査方法に違いがあります。前もって検査場で確認をしましょう。


そのまま次に進みましょう。 ・・・> 第3ブロック

 

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